百名山の中で日帰りの難易度が高いとされる平ヶ岳に登った。

アイキャッチ画像は池ノ岳から見た池塘と平ヶ岳(左奥)の様子。
頂上付近の傾斜が緩いため、遠くから眺めたときには、池ノ岳の方が平ヶ岳よりも高く見える。


2024-06-15平ヶ岳
標高2,141M
登山ルート鷹の巣-平ヶ岳
往復11時間、歩行距離20kmのハードな山行だった。
頂上付近では雪渓から吹いてくる冷たい風に助けられた。
平ヶ岳と池塘の景色は雪国の初夏にぴったりの景色。

今年の夏は剱岳に登るという目標があり、関東圏でステップアップを測るなら皇海山と平ヶ岳の2座と決めていた。
皇海山は技術的要素と長時間山行、平ヶ岳は長時間山行の経験値Upが狙えると考えた。

平ヶ岳は百名山のグレーディングだと5Dの評価なので、技術的要素は皇海山と同レベルらしい。
結果的には、皇海山で岩場に慣れていたので、序盤に出てくるやせ尾根に対しても冷静に対処できた。

平ヶ岳・皇海山のどちらを先に登るか?は、コースタイムの短さから平ヶ岳をおすすめしたい。(ある程度、岩場に慣れていることが前提)
皇海山はコースタイムが長すぎるので、平ヶ岳で長時間山行に慣れた方が良いと思う。

鷹の巣駐車場からの往復コースを選ぶと、行程終盤の疲れている状況でもう一度やせ尾根が出てくる。
最後まで集中力が必要なコースだと感じた。

尾根沿いの道がコースの大半を占めるため、直射日光を浴び続ける
6月の時点でかなり日差しがきつく、気温も高いので熱中症対策が必須。

平ヶ岳の手前にある池ノ岳への登りでも直射日光を浴びる。
こちらでは雪渓が近くにあるので谷から吹き込む冷たい風で体を冷やせる。
冷たい風がなければ地獄なので、真夏に登るのは避けた方が良いと思う。

行程が長いため、やせ尾根を上り切った後も平ヶ岳は目を疑うくらい遠くに見える。
この時点で写真を撮る余裕が無いくらい、心が折れていた。


何度か休憩して、池ノ岳へ登り切るとアイキャッチ画像のような池塘が目の前に広がっていた。
冷たい風を受けて体力・気力ともに回復した状態でみる平ヶ岳は美しく感じた。

まだ雪が残っていることもあって、山の緑、空の青、雪の白色のコントラストが綺麗だった。


下山する頃には暑さがピークの時間帯で、日差しが強烈なことからやせ尾根で大苦戦した。
持ってきた水をセーブしすぎたせいか、水を飲んでも気持ち悪くなるくらいコンディションが悪化していた。
今考えると少し熱中症気味になっていたのだと思う。

やせ尾根をなんとか抜けた地点に僅かな木陰があったので、15分ほど休憩することでなんとか持ち直すことができた。
塩分タブレットを摂取すると調子が戻ったので、塩系の行動食はその後の山行で必須アイテムとなった。

下山後は清四郎小屋で登山バッジと三ツ矢サイダーを買った。
登山後の火照った状態で、山奥にも関わらず冷えたサイダーが150円で売っていれば、買わずにはいられない。
今年飲んだ炭酸で一番美味しかったのは、この時の三ツ矢サイダーかもしれない。