山のグレーディング表で初の技術的要素Dの山に登った。
庚申山荘が利用不可なので日帰りでの長時間山行となった。
アイキャッチ画像は、鋸山から皇海山を眺めた様子。
※山の読み仮名は「すかいさん」、初見では読めなかった。


2024-05-18皇海山
標高2,144M
登山ルート銀山平-庚申山-六林班峠周回
山頂は展望が無いものの、木々の間から新潟の山が見える
手前の鋸山が撮影ポイントとしてオススメ
百名山・栃木百名山に登る!という強い気持ちがある人以外は興味がなさそうな山

体力がある若いうちに登ることができる山は?と考えたときにランクインしてきたのが皇海山。
山のグレーディング表やコースタイムを見たときに、キツそうと思った山の1つ。
もう1つ日帰り前提の山で辛そうなのが平ヶ岳。この山も今シーズンに登っている。

2024/5時点では庚申山荘が休業中なので、日帰り山行を前提とした計画を組む必要があった。


鋸山と皇海山の間から、庚申山~鋸山の峰を眺めた図
尖った峰の上を縦走するにあたり、緊張し続けていたせいかすごく疲れた
技術的難易度Dの大変さを思い知った

帰りは予定を変更して、六林班峠経由で下山した
峠に向かう道は、人の背丈ほどの笹薮に隠れたマーキングを追うのに一苦労した


登山前の平日は、毎日コーヒーを飲まず22時には寝る生活をして備えていた。
荷物を軽くするため、サロモンの8Lザックを背負い、水を3L、食事・行動食は全てジェルとして登山に臨んだ。

これだけ準備をしていても登山口から山頂の往復は、休憩時間を含んで14時間半かかった。
達成感のある登山だったけれども、あまりにもキツすぎるので流石にリピートはないかな…


銀山平からの皇海山周回コースの難易度

登山道を体力度と通過に必要な技術的難易度で評価した、山のグレーディング表では7D扱い。
グレーディング表で定義されている7Dの要素は以下の通り。

体力度7:1~2泊が適当

技術度D:
◇厳しい岩稜や不安定なガレ場、ハシゴ・くさり場、藪漕ぎが必要な 箇所、場所により雪渓や渡渉箇所がある
◇手を使う急な登下降がある
◇ハシゴ・くさり場や案内標識などの 人工的な補助は限定的で、転落・ 滑落の危険箇所が多い

北アルプスの登山道と比べてみると、山自体の標高は高くないものの
累積標高とコース定数が笠ヶ岳(笠新道)のコースを上回っている。

帰宅後にルート定数を比較してみて驚いてしまった。

ルート定数:コースタイム(時間)×1.8+ルート全長(km)×0.3+累計登り標高差(km)×10.0+累計下り標高差(km)×0.6

皇海山への登山口は、銀山平一択なので麓のかじか荘のHPを確認しておくのが吉
※グレーディング表にある皇海橋ルートは、林道通行不可により利用できない